護身ーアメリカ

 今から45年前船でサンフランシスコに着いた。当時、持ち出せる所持金700ドルだけ、帰りの切符無し、1ドル360円の時代でした。3ケ月全米を社会勉強する予定。この時護身用として、キーホルダーに着いた十字架、2_3cmの刃先が出てくる物を持って行った。

  知り合いの大学生が彼の護身用だと言って見せてくれたのは、づしりと重いピストルだった。

 例え襲われても、武士の子孫として、一太刀浴びせて死のうと言う、考えでした。

 相手の目を突くか、股間を突くか定かではなかった。

 3ヶ月の予定が1年半になり、何に事もなく、無事帰国できた。